年齢は誰が発明したのか?
ふと思った。年齢ってなんだ?
僕は特に違和感もなく年齢を重ねてきたけれど、ランニングしている時にふと年齢とはなんだろうと疑問に思った。
・同じ1年なのに年齢によって早く感じる時間もあれば遅く感じる時間もある
・同じ年齢なのに老けて見える人もいれば若く見える人もいる
・能力が尊敬できないのにもかかわらず年齢が上だから敬わなくてはいけないという道徳観
というように、年齢という概念がなければ人類はどうなっていたのだろう。
その前に、そもそも時間とは何か?
年齢とは時間の積み重ねであるから、そもそも時間がどうやって決められているかは知っておきたい!
人類が時間を意識し始めたのは今から1万年前に農業革命が起こってからだそうだ。それまで人類は狩猟によって生命の源である食べ物を得ていた。ところが、農業を覚えたことで一つの土地に定着するようになる。そのあたりの時の流れはサピエンス全史が面白い!
農業を覚えると季節に規則性を見出し、効果的に農作物を育てようと考え始める。たしかに、自然の流れを把握しておいた方が農作物もたくさん育てられて自分たちも困らないですもんね。人類は昔から自分たちの抱えている課題に対して頭を使って解決策を見つけてきたのですね。太陽や月、星をはじめとした天体観測を通して時間や日付、季節といった概念を作り出してきたようだ。
1年とは、「太陽や月の満ち欠け、星の移動を観察することで30×12=360日で1つの周期が完結する」ことに由来する。正確には、365.24日で5.24日余りますが、それらが由来してうるう年や30日と31日の混在が形成されています。詳しくは、下記ブログにのってました。
なぜ1か月は30日?1年は365日? 暦の謎に迫ります! | アイ、シテル?
スッキリ!! うるう年って何?どうして2月なのか? | アイ、シテル?
1か月とは、「月の満ち欠けが30日の周期がある」ことに由来する。月(month)を見て把握したので太陰暦。
1週間7日制は月が起源。月が新月→上弦→満月→下弦→晦(かい)と変化していく周期がほぼ7日である。
ちなみに曜日は、肉眼で見える5つの惑星(土星・木星・火星・水星・金星)+太陽+月(地球)が起源。当時、地球から遠いと考えられていた順番に並べると土⇒木⇒火⇒日(太陽)⇒金⇒水⇒月。人類は24時間の中で、0時から順に天体を振っていった、そして0~1時を支配する天体をその週の曜日と定義したという。すると、土⇒日⇒月⇒火⇒水⇒木⇒金という親しんだ順序に並べ替えられる。
下の画像をみると、金⇒水ではなく、水⇒金の順番だが当時の人類は距離を誤ってとらえていたということだろうか。
1日とは、「自転する地球の1回転分」。地球の自転は日(day)=太陽を見て把握したので太陽暦。
午前・午後の概念を作った言われるのがB.C.3500年のエジプト人、オベリスクという塔の影で分割した。AM、PMと呼ぶがもともとはラテン語の略語。 AMは「ante meridiem」の略で、PMは「post meridiem」の略だ。 「meridiem」の意味は「正午」、そして「ante」は「~の前」、「post」は「~の後」という意味。
24時間の概念を作ったのはB.C.1500年のこれまたエジプト人。午前と午後を12進法で分割すると合わせて24時間になる。ここから、1時間という概念ができた。12進法も太陽の周期と月の満ち欠け、星の移動を観察することによって完成されたものらしい。また、人間の手の親指を除く4本の指の節は12個に分けることができ、数えるのに便利だ。これも12進法の採用につながったとの説もある。
1分や1秒はB.C.2000年に採用された60進法によって考え出されている。60進法については、60という数字は5,10,12,15,20,30など利用されることの多い数字の最小公倍数だからという説が有力。
年齢とは時間の積み重ねだ!
農業をするようになった人類が時間への意識を高め、天体観測からはじまり試行錯誤することによって現代で使われている、年月日・週・曜日・時・分・秒などの概念を築き上げてきた。
1年という時間の概念の積み重ねが年齢なのだ。このワードだけ見ると当たり前だが、人類の歴史をおっていくと年齢の重みを感じる。
誰が発明したのか?というと明確に定義することは難しい。人類の歴史の積み重ねによって築かれてきたというのが正解なのだろうか。