岡本太郎に学ぶ、政治と経済と芸術の融合
岡本太郎の言う三権分立
太陽の塔で有名な岡本太郎が好きです。下記の著書で好きになりました。
ふと、岡本太郎が提言する「芸術・政治・経済 の 三権分立」という思想とあらゆる国・時代で大切にされてきた価値観についてつながりを感じ、大事な事はどの国であれ、どの時代であれ大体同じなんだろうなと思います。
日本でいう三権分立は、モンテスキューの司法・立法・行政が一般的ですよね。
いま、 この 世界 で 必要 な こと は、 芸術・政治・経済 の 三権分立 で ある。 モンテスキュー の 唱え た 古典的 な 司法・立法・行政 の 相互 不可侵 という よう な 技術的 システム では なく、 まったく 新しい 三つ の 原理 の オートノミー を 確立 す べき だ。
政治・経済 は 人間 にとって もちろん 欠く こと の でき ない システム で ある。 と いう より 生活 自体 なの だ。 しかし おかしな こと は、 日常、 ぼく ら にとって、「 政治」「 経済」 と 聞く と、 何 か ひどく よそよそしい。 多分 これら の 機構 が いわゆる 政治家、 経済人 によって 勝手 に コントロール さ れ、「 芸術」 つまり「 人間」 が 抜け落ち て しまっ て いる から だろ う。
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さっき、 政治・経済・芸術 の 三権分立 と 言っ た が、「 芸術」 を「 人間」 と 言い替え ても よい。 無条件 で 生きる 人間、 最も 人間的 に 純粋 に 燃焼 する、 つまり 芸術家 が、 政治、 経済 と 相対 し、 抵抗 する 権威、 力 を とりもどす べき だ。 芸術 = 人間 の 復権。 いささか 夢 の よう な 発言 に 聞こえる かも しれ ない が、 緊急 の 課題 で ある。 ほとんど の 人 は 政治、 経済 だけが 価値 で あり、 社会 の 現実 だ と 思っ て 生き て いる よう だ。 条件 のみ の 上 に 成り立つ 世界。 それでは 人間 は 空しい。 駄目 に なっ て しまう。 人間 の 生命、 生きる という 営み は 本来、 無条件、 無 目的 で ある はず だ。 何 の ため この世 に 来 た のか。 そして 生き つづけ て いる のか。 ほんとう を 言え ば、 誰 も 知ら ない。 本来、 生きる こと、 死ぬ こと の 絶対 感 が ある だけなの だ。
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ぼく は 今 まで 一度 も 職業 を 持つ こと が、 卑しい などと 言っ た こと は ない。 人間 が 社会 で 生き て いく には、 職業 を 持つ こと は ノーマル な ん だ から。 しかし、 その ため に、 全 人間 として 生き ない で、 職業 だけに とじこめ られ て しまう と、 結局 は 社会 システム の 部品 に なっ て しまう。
岡本 太郎. 自分の中に毒を持て (青春文庫) (Kindle の位置No.1868-1871). . Kindle 版.
岡本太郎は、下記動画の 04:06-05:47 でも産業革命によって機械の奴隷となってしまっている人類に大きな問題提起をしています。
あらゆる国・時代で大切にされてきた価値観
4~5世紀:インド人の人生の目的
ダルマ(法)・アルタ(利)・カーマ(愛)
古代インド人が重要視していた人生の目的のうち、カーマの教えを書いた本ですが、古代インドでは「法・利・愛」が人生における重要な3つの目的とされていたそうです。
18世紀後半:フランス革命の理念
自由・平等・友愛
19世紀後半:ルドルフ・シュタイナーの提唱した「社会有機体三元論」
オーストリアやドイツで活躍したシュタイナーは社会を運営するのに重要な3つの原則は「精神生活における自由・法律上の平等・経済生活における友愛」だと唱えました。これは、フランス革命の理念「自由・平等・友愛」が基になっているようです。精神生活における自由・法律上の平等・経済生活における友愛
大事な価値観は国・時代を超える
現代 岡本太郎 : 芸術・政治・経済
4~5世紀 インド人の人生の目的 : 法・利・愛
18世紀後半 フランス革命の理念 : 自由・平等・友愛
19世紀後半 シュタイナー : 精神生活における自由・法律上の平等・経済生活における友愛