死ぬ時に最高の人生だったって思えたら素晴らしいことじゃない?

毎日瞬間瞬間楽しく生きたいね。赤ちゃんのように純粋にやりたいことやりきって。死ぬ時に自分よくやった!生まれてきてよかった!と思えたら最高ですよね。

岡本太郎に学ぶ、政治と経済と芸術の融合

岡本太郎の言う三権分立

太陽の塔で有名な岡本太郎が好きです。下記の著書で好きになりました。

ふと、岡本太郎が提言する「芸術・政治・経済 の 三権分立」という思想とあらゆる国・時代で大切にされてきた価値観についてつながりを感じ、大事な事はどの国であれ、どの時代であれ大体同じなんだろうなと思います。

日本でいう三権分立は、モンテスキューの司法・立法・行政が一般的ですよね。

自分の中に毒を持て<新装版> (青春文庫)

自分の中に毒を持て<新装版> (青春文庫)

  • 作者:岡本 太郎
  • 発売日: 2017/12/09
  • メディア: 文庫
 

いま、 この 世界 で 必要 な こと は、 芸術・政治・経済 の 三権分立 で ある。 モンテスキュー の 唱え た 古典的 な 司法・立法・行政 の 相互 不可侵 という よう な 技術的 システム では なく、 まったく 新しい 三つ の 原理 の オートノミー を 確立 す べき だ。

政治・経済 は 人間 にとって もちろん 欠く こと の でき ない システム で ある。 と いう より 生活 自体 なの だ。 しかし おかしな こと は、 日常、 ぼく ら にとって、「 政治」「 経済」 と 聞く と、 何 か ひどく よそよそしい。 多分 これら の 機構 が いわゆる 政治家、 経済人 によって 勝手 に コントロール さ れ、「 芸術」 つまり「 人間」 が 抜け落ち て しまっ て いる から だろ う。

さっき、 政治・経済・芸術 の 三権分立 と 言っ た が、「 芸術」 を「 人間」 と 言い替え ても よい。 無条件 で 生きる 人間、 最も 人間的 に 純粋 に 燃焼 する、 つまり 芸術家 が、 政治、 経済 と 相対 し、 抵抗 する 権威、 力 を とりもどす べき だ。 芸術 = 人間 の 復権。 いささか 夢 の よう な 発言 に 聞こえる かも しれ ない が、 緊急 の 課題 で ある。   ほとんど の 人 は 政治、 経済 だけが 価値 で あり、 社会 の 現実 だ と 思っ て 生き て いる よう だ。 条件 のみ の 上 に 成り立つ 世界。 それでは 人間 は 空しい。 駄目 に なっ て しまう。   人間 の 生命、 生きる という 営み は 本来、 無条件、 無 目的 で ある はず だ。 何 の ため この世 に 来 た のか。 そして 生き つづけ て いる のか。 ほんとう を 言え ば、 誰 も 知ら ない。 本来、 生きる こと、 死ぬ こと の 絶対 感 が ある だけなの だ。

ぼく は 今 まで 一度 も 職業 を 持つ こと が、 卑しい などと 言っ た こと は ない。 人間 が 社会 で 生き て いく には、 職業 を 持つ こと は ノーマル な ん だ から。   しかし、 その ため に、 全 人間 として 生き ない で、 職業 だけに とじこめ られ て しまう と、 結局 は 社会 システム の 部品 に なっ て しまう。

岡本 太郎. 自分の中に毒を持て (青春文庫) (Kindle の位置No.1868-1871). . Kindle 版.

 

岡本太郎は、下記動画の 04:06-05:47 でも産業革命によって機械の奴隷となってしまっている人類に大きな問題提起をしています。 

youtu.be

 

あらゆる国・時代で大切にされてきた価値観

4~5世紀:インド人の人生の目的

ダルマ(法)・アルタ(利)・カーマ(愛)

古代インド人が重要視していた人生の目的のうち、カーマの教えを書いた本ですが、古代インドでは「法・利・愛」が人生における重要な3つの目的とされていたそうです。

 18世紀後半:フランス革命の理念

レ・ミゼラブル (2012) (字幕版)

レ・ミゼラブル (2012) (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 
自由・平等・友愛
レ・ミゼラブルフランス革命後のフランスが舞台となっていますが、フランス革命では「自由・平等・友愛」が理念として掲げられていました。
 
ロマン主義(合理性や調和を重視する新古典主義へのアンチテーゼとして生まれた愛や感受性、自由を重視する運動)をテーマに描かれた映画です。主人公ジャン・バルジャンは愛によって救われ人を愛することに生きた。一方、対照的に描かれているのが法の番人ジャンベール。人への愛は感じられず法によって物事を裁き自分の正義を守ろうとする合理主義者である。
古代インドにおけるより良い人生を送るための要素はダルマ(法)・アルタ(利)・カーマ(愛)レ・ミゼラブルに対応させると法はジャンベール、愛と利はジャンバルジャンだ。 

19世紀後半:ルドルフ・シュタイナーの提唱した「社会有機体三元論」

精神生活における自由・法律上の平等・経済生活における友愛
オーストリアやドイツで活躍したシュタイナーは社会を運営するのに重要な3つの原則は「精神生活における自由・法律上の平等・経済生活における友愛」だと唱えました。これは、フランス革命の理念「自由・平等・友愛」が基になっているようです。
 
 

大事な価値観は国・時代を超える

現代 岡本太郎          : 芸術・政治・経済 

4~5世紀 インド人の人生の目的 : 法・利・愛

18世紀後半 フランス革命の理念 : 自由・平等・友愛

19世紀後半 シュタイナー    : 精神生活における自由・法律上の平等・経済生活における友愛

 経済や法に囚われとかく失われがちなのは、精神生活の自由や人間らしさ、愛ではないでしょうか。資本主義社会はそこに落とし穴があるとも思います。
岡本太郎は「単純にうまいものが芸術なのではない、無償・無目的に自分の生命を全身全霊ぶつけ爆発させたものこそが芸術なのだ」といっています。
king gnuの常田大希が「エレキギターってのは粗くて汚いのがイケてるんだぜ. 上手で綺麗なエレキギターなんてのはクソだ」と言っていたが岡本太郎の言う芸術と似たような思想を感じますね。
自分の生命をぶつけて、精神生活の自由や人間らしさ、愛を忘れずに生きていきたいです。
 
(執筆時間:45分)